QRPリグの説明

左奥の大きいアルミ箱がリグです。
その上の小さいアルミ箱はLCのパッシブ型のオ−ディオフィルタ−です。
リグの前のポケットコンピュ−タはDDSコントロ−ル用で、周波数の設定は
このポケコンによって行います。

リグの内部

アルミ箱を開けて見た写真です。
奥に垂直に取り付けてあるのが、ミズホのQP-7です。
相変わらず3K円という値段で売られています。
全面べたア−ス基盤の上に組んであるのが、受信部です。
受信部はダイレクトコンバ−ジョン方式なので、回路が単純になり
ご覧のように空きスペ−ス がたくさんあります。

手前に垂直に立ててあるのは、DDS基盤です。
これはダイレクト・デジタル・シンセサイザ で
周波数のきわめて正確な正弦波を発生します。
直接7メガを発生していますが、分解能は1HZステップです。
このDDSは秋月電子で売っていますが、付属の制御回路が
今ひとつ気に入らなかった ので、ポケコンで制御することにしました。

受信部close up

受信部のリング復調器まわりです。
基盤にカッタナイフで切れ込みを入れて、ランドを作りそこに配線しています。

DDS部close up

DDSまわりです。
ちょっと見にくいですが、DDSの出力を細い同軸ケ−ブルで
送信部、受信部に供給しています。
水晶モジュ−ルのやや上の抵抗3つ見えますが
3ビットの 制御信号で周波数をコントロ−ルしています。

ポケコン部close up

ポケコンまわりです。
3ビットの制御信号線、グランド、それに送受切り替えを 検出する信号線です。
ソフトによって、メモリチャンネルを いくつも設定することができますので
送信時はメモリ1, 受信になったらメモリ2というように
別の周波数を発生 することができます。ですから、スプリット運用が可能です。

私は、相手に完全にゼロインした(DC受信機はこれができます。)
周波数を送信用、そこから800Hz程度、上あるいは
下の周波数を 受信周波数としてメモリに記憶させています。

全体回路図

実際の受信音

では、このリグで実際に7メガバンドを お聞きください。
7017KHz付近です。JH9LMN と JH1SRO さんが お互いにモ−ビルで
QSOしているところです。AGCがありませんので、QSBがありますが
内容は 十分聞き取れますね!

受信音

DDS制御プログラム

ポケコンPC-G801はZ80コンパチのCPUを使っています。
プログラムはアセンブラ言語で記述してあります。
XA80などを使って アセンブルします。

ソ−スプログラムdds.asm
アセンブルリストdds.lst

おわりに

以上、私の現用QRPリグを紹介させていただきました。
ご不明な点はこちらまでメ−ルをお願いします。73 de JH2NYZ/QRP
abe@kasugai-th.aichi-c.ed.jp